Wordの私の標準設定:余白・フォント・編集記号の表示や表とか
Wordで文章を書くときにやっていること。第2弾。
使用環境
Microsoft Office Personal 2021 Word ver2307
Windows 11 HOME 22H2
最初に余白を設定する
なぜ最初に余白を設定するのかというと、大抵の文書はホチキスで閉じる事が多いと思われ、その時は閉じる側(横書きでは左側)は25mm程度の余白がないと閉じた時に本文が隠れてしまいます。
なので最初に余白を設定し、設定されたレイアウトの中で文書の配置や文字や挿入する画像等の大きさなどを確認しながら文書を作成していくのが私のお勧め。
余白の設定は、「レイアウト」→「余白」→「ユーザー設定の余白(A)…」と辿り「ページ設定」のポップアップウィンドウで「余白タブ」を開き左側を25mm程度に設定します。
ここで「規定に設定(D)のボタンをクリックして規定値を変更しておけば次回からはこの設定が生きてきます。
行間隔はこうやって調整する
余白を調整した「ページ設定」のポップアップウィンドウに、文字数と行数というタブがあるのですがこの場所ではある数値以上に行数を増やすことが出来なくて、行間隔を詰めることが出来ません。
そんな時は何行かの文章を作って、左余白の所にカーソルを持っていき、マウスの左ボタンを押しながら矢印マークになったカーソルをずらして行って全行を選択します。
ホームタブから段落の中のをクリックして
行間をここで調整します。行間(N)で固定値を選べば間隔(A)で行間隔をいくらにでも設定できます。作例では文字の大きさは11ptなのですが間隔を12ptに設定すると
行間隔はほぼ詰まります。A4の用紙縦位置で、Fontのサイズが11ptであれば60行以上は書き込むことが出来ます。
私が常用しているFont(フォント)
Fontの種類
私が最近常用しているFontはブログのテンプレートを障った件(Font-sizeとFont-familyのUDフォント)とAkira氏の記事にも書いたように最近開発されたUD(ユニバーサルデザイン)Fontと云うもので、Windowsでは10の途中から採用されているものです。
Windows11には次のようなUD Fontが入っています。
- BIZ UDPゴシック
- BIZ UDP明朝 Medium
- BIZ UDゴシック
- BIZ UD明朝 MEDIUM
- UD デジタル 教科書体 N-B
- UD デジタル 教科書体 NK-B
- UD デジタル 教科書体 NK-R
- UD デジタル 教科書体 NP-B
- UD デジタル 教科書体 NP-R
- UD デジタル 教科書体 N-R
何れもFont製作で有名な「モリサワ」という会社の製品です。
Fontの設定はホームタブのフォントの右下隅のアイコンをクリックして、開いたポップウィンドウの中で日本語用フォントと英数字用フォントを設定します。私は日本語用フォントに「BIZ UDゴシック」を、英数字用フォントに「Arial」指定しています。
ここで左下のボタン「規定に設定(D)」をクリックすれば以後作成する文書に反映させることが出来ます。
BIZ UDフォントにはUDPとUDフォントがあってUDPはプロポーショナルフォント(文字事に文字の横幅が違う)、UDは等幅フォントです。 英数字のフォントを日本語フォントと同じ等幅フォントに設定すると半角の文字幅が全角の丁度半分になります。表などで上下の文字位置を揃える場合はこの等幅フォントを使用するときれいに揃います。文章などの場合はプロポーショナルフォントの方が見た目がきれいです。日本語ではそんなに変わらないかもですが英字はやっぱプロショーナルフォントの方がきれいですね。
半角英数字はArial(アリアル)を使ってます。Wordの初期設定ではカーニングという機能が働いていて上記の画像のように欧文フォントの英数字の前後には空白が入って見た目が調整されています。ここらがWordを使う時の利点ですね。
英数字には、ほんとはHelvetica(ヘルベチカ・ヘルヴェチカ)とかを使いたいのですが、こちらはアップルには入ってるのですがWindowsにはありません。なのでHelveticaに近いArialを使ってます。Helveticaは昔から綺麗さに定評のあるフォントですが、最近の流行はどうなんでしょう。ググって見ると参考になる情報があるかも知れません。
どんなフォントが使用できるのかはPCにどのフォントがインストールされているかというPCの環境に依存していますのでちょっと注意が必要です。昔、PCのFontがかなりのメモリーを食ってることが判ったので大量にFontを削除したことがありました。当時はメモリーなどもプアーな状況でしたのでそれもありかもですが、メモリーが潤沢な現在ではFontの削除などは辞めた方がいいと思います。Fontを削除するとエクセルなどでは場合によって数字が表示されなくなるなどの弊害がでることがあります。
私のこのブログの記事作成時では半角英数字に「Lato」というGoogle web fontを使用していてこちらはPCにインストールされていなくても表示されます。
Fontの大きさ
文字の大きさ、Fontのサイズは公用文書では10.5pt(ポイント)が標準と言われてきましたが、11ptを標準にすればいいのではないでしょうか。パンフレットなどでは最低でも12ptにする方がお年寄りに優しい設定と思います。
編集記号の表示
ホームタブの中の段落で編集記号の表示をONにしていると、改行や改段落、字下げタブ、半角スペース、全角スペース等の記号が表示されます。クリックする度に表示、非表示が切り変わります。
↓(下矢印)が改行。↵(キャリッジリターン)が改段落の編集記号です。字下げなどの段落編集をするときなどはこの表示をしておくのが便利。只、字下げをしたいときは次の項の表機能を使った方が直感的に判りやすいと思います。私はエクセルのような表機能を利用して字下げをしています。
表機能と字下げへの応用
Wordに表という機能があります。なかなか便利ですが唯一の欠点は計算機能のないことです。計算を重視するならエクセルの表とリンクをとれば立ち上げる度にエクセルの表を読み込んでくれます。ただ罫線がねぇ。エクセルの罫線の太さが旨く反映されません。
表を使って字下げを表現するときは次の手順を踏むと使い勝手が良い。
「表の罫線はなし」に設定して、表をクリックすると上部のメニュー欄に「テーブルデザイン」と「レイアウト」のタブが現れます。
レイアウトタブの中の「グリッド線の表示」をクリックすればグリッド線の表示・非表示の切り替えが出来ます。グリッド線を表示しておけば「ここは表機能を利用しています」の意思表示も出来るので判りやすいと思います。
もう一つ、意外に落とし穴だったのがセル内の余白。セル内に文字を書き込むと左右に余白が出来て枠線(罫線)の際にまで文字が行きません。枠線のギリまで文字を記入したい場合は、表の左上の十字ボタンをクリックして表全体選び、そこで右クリック。
「表のプロパティ(R)…」をクリック
表のプロパティというポップアップウィンドウのタブで「セル」を選びオプション(O)のボタンをクリック
セル内の配置の項目で「表全体を同じ設定にする(S)」の左側のチェックマークを外し、左右の数字を0mmにします。
Wordの表はセルの分割や結合とか行の挿入削除が楽ちんです。全て右クリックで。