AV装置の音が思わしくなくて音響測定してみる その3 実際に測定してみると
AV装置の音が思わしくなくて音響測定してみる の準備も出来たので、YAMAHAのAVレシーバーRX-S602とDALI製スピーカのOBERON1の組み合わせで実際に測定をしてみます。
スペアナ spanの設定
cantabile Liteを立ち上げ
span 1のアイコンをダブルクリックすると
spanが立ち上がるので設定を確認します。当初の設定はModeはHIGHRES。⚙歯車マークをクリックしたSpectram Mode Editorではこんな感じの設定にしています。特にSlopeの設定は必ず3.00であることに留意します。
オーディオインターフェイスとノイズジェネレータの確認
ノイズジェネレータを確認する為にアプリをインストしたスマホをオーディオインターフェイスUR22Cに接続します。
オーディオインターフェイスUR22CのINPUT1にはコンデンサーマイクのECM8000が挿してありこのマイク用のファンタム電源がONになってるので+48VのLEDが点灯しています。
この時点でINPUT1,2のXLRコネクタには+48Vが供給されていますが、入力コネクターはXLRとTRSフォンプラグの兼用になっていてTRS側にはファンタム電源の+48Vは供給されないのでこのプラグを使用することによってダイナミックマイクやギターなどのインストゥルメントとの共用が出来る様になっています。特にINPUT2側はHi-Zの切替スイッチがあるのでインストゥルメントによってはこのスイッチが有効です。
スマホのイヤフォンジャックからノイズ出力をもらうのでINPUT2にTRSフォーンプラグで接続しHi-ZはOFFにしています。
spanで確認するとこんな風にフラットな特性を確認出来ます。
AV装置の補正無しは
AVレシーバのAUXコネクタにノイズジェレータを接続し測定します。AVレシーバの設定をDIRECTに切替、内蔵の補正を全てスルーした状態です。
左スピーカから15cm
低域の110Hz辺りにピークがありなにかが共振しているのか。2.5kHz辺りのディップはスピーカのクロスオーバーの為だと思われます。
スピーカから1.5m
低域の110Hz辺りのピークがすごくて特に男声の声ではボコボコと酷いことに。更に肝心要の中域から中高域にかけて大きく凹んでいる為ほんと引っこもった音になってます。これは聞くに堪えません。
内蔵の自動音場補正YPAOは
AVレシーバのRX-S602にはYPAOという自動音場補正の機能があります。PEQ(パラメトリックイコライザ)によって補正がかけられます。
こんな感じ。確かに低域のピークはきれいに抑えられていますが、抜けの悪い腰のない音というかなんというか、・・・・
中高域がないというか
GEQを手動で
AVレシーバRX-S602にはお寒いながら左右両チャンネルに7ポイントのGEQ(グラフィックイコライザ)が備わっています。でこれでなんとかならないかという事ですが、音楽を聴いたりドラマを見たりニュースを聞いたり、悪戦苦闘数日かかって多少はましになったのかなと。でもまだ人声ではフガフガ音が解消されません。
こんな感じ
spanの設定でSmoothを1/24 OCTにしてみました。この方が見やすいかもです。
GEQの設定です。右チャンネルも同じ。何かすごいことになってますねぇ。これでええんかなぁ?
トーンコントロールも付いてまして、左右連動です。
スマホのイヤフォン出力はちっちゃい
実はこれは測定時の暗騒音ですが、40Hzのピークはなんでしょうねぇ?
で、これが測定データーに乗っかってきています。スマホのイヤホン出力って音量がかなり小さいのでちょっと苦労します。AVレシーバ側のボリュームはフルに近くなってます。ちょっと怖ろしい。接触不良とかなんかのノイズが入ると怖ろしいことに。
追記:結局スピーカーの設置場所を大変更しました。洞窟の様な所に置いたのが間違いでした。