AV装置の音が思わしくなくて音響測定してみる
令和2年(2020)に政府から戴いた特別定額給付金で、AV装置(アダルトビデオじゃないよAudio&Videoね)で以前から気になっていたYAMAHAのAVレシーバーRX-S602を買いました。
プアーな私が精一杯の機器(音響設備とは口幅ったい)でテレビやCD、DVDなどをAVセレクタで切り替えて視聴していたのですが少しでも操作性とかも改善できればと。
今まではスピーカ一体型の装置(Sony GIUGIARO)で聞いていたので、AVレシーバに変更するとなると新たにスピーカも購入しなければなりません。本当は同じYAMAHAのNS-B330が欲しかったのですが、コロナ下でこの辺りの製品が売れているのか売り切れ続出で入荷未定となっていました。で色々探していたらデンマークのDALI製スピーカのOBERON1が評判が良さそうなのと、当時5万円以下で手頃だったのでこれを購入しました。
ところが、スピーカの設置方法が悪いのか100Hz辺りの低音でブンブンと共鳴音がし,更に高域の抜けも良くありません。そこで内蔵のYPAOで補正をかけてみるのですが、低域の共鳴音は確かに押さえられました。ですが音に張りがなく、なんか肝心かなめの中域が抜けてしまっています。ちょっとこの音は許しがたい。
おまけに調整の最中にサブウーハーに過大入力が入ってサブウーハーを飛ばしてしまうと言う事故が!
ガ~~ン !(꒪ꇴ꒪〣)
なにか現状の音を物理的に把握できないかとあれこれリサーチしてみた所、スマホとPCのDAWのVSTプラグインでなんとか出来そうなのです。久しぶりに昔やってた音響測定にアプローチです。
システムブロック
全体の音響測定の構成はこんな感じ
│
アンプ
┌─┴─┐
Lスピーカ Rスピーカ
↑
マイクロホン
│
オーディオインターフェイス
│
PC スペアナ
マイクロホン
先ずはマイクロホン。
以前書いた記事 の様に音響測定をするマイクにはカラオケや楽器収録に使うマイクではなくてフラットな周波数特性を持つマイクが必要です。こんな音響測定でよく使われるのは安価なBEHRINGERのECM8000という定番のコンデンサーマイクです。
AmazonやSOUND HOUSEで¥6,000-ぐらいで手に入るのでは。楽天のサイトでバカみたいな価格を付けてる販社がありますが何を考えてるんだか。
(注意)この手のコンデンサーマイクは電源が必要です。乾電池が使用できればOKですがそうでない時は次章の様なオーディオインターフェイスが必要です。
オーディオインターフェイス
音響測定に使用するコンデンサーマイクにはマイクロホンに電源(ファンタム電源)を供給する機器が必要です。私はPCで測定するので、その為に私が使用したオーディオインターフェイスはSteinbergのUR22C です。オーディオインターフェイスと言えば、私は以前はCreative製Sound BlasterのX-Fi Surround 5.1 Proを永年利用していたのですが、昨年RolandのRubix22に変更しました。ところがちょっとあって今回音響測定をするのにUR22Cを購入しました。まぁ殆ど衝動買いですが。欲しいとなると止まらないというか。
今回購入したUR22CはDAW(Digital Audio Workstation):PCでの音楽制作をする時とか配信をする時にはお勧めの機種らしいです。DAW用のソフトとかそれ用のVSTプラグインが無料で付いてきます。更にUR22C内のマイクアンプはYAMAHA製ですと。
ノイズジェネレータ
音響測定には普通ピンクノイズが使われますが、測定するPCから同時にピンクノイズを出力する方法が旨くいかなくて、調べてるとスマホ(私はAndroid)アプリでノイズジェネレータのアプリがあるのを発見しました。
TMSOFTのNoise Generatorです。画像はios(iPhone、iPad)用ですが、Android版もでてます。私はAndroidなのでGoogle Playからダウンロードしました。
Noise Generator開いたらSound Colorの項目でノイズの種類が選べます。ここはPinkに設定。
Low Cut Filterは20Hz
High Cut Filterは22000Hz
次の項目の▶をクリックするとノイズが出力されます。スマホのイヤホンジャックからノイズ出力をもらうのですが、イヤホン出力の出力電圧はかなり低いのでちょっと不便です。
終了する時は一時停止ボタンを押してから、最下段の左矢(左三角かっこ)で抜けます。
次章のスペクトラムアナライザでこのノイズジェネレータの出力を直接確認するといい感じのノイズになってまして、全くのフラットです。
(*゚∀゚*)
スペクトラムアナライザは次回!
で、私のAV音響機器の音をスペアナで見てみるのですが、力尽きたので次回。