経済で読み解く日本史 上念司著

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経済で読み解く日本史(全5巻) の著者 上念 じょうねん 司 つかさ氏 経済評論家で フィットネス 格闘技ジムの経営者 ネット上では 虎ノ門ニュース ニュース女子 文化人放送局 チャンネルくらら等 大活躍です。 学生時代の弁論部で磨かれたのであろう 流れるような語りや 鮮やかな口舌が魅力です 多分 他の評論家が 一を話す間に 彼は...

雨月物語とか 最近読んだ本

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上田秋声うえだあきなりの 雨月物語 うげつものがたりのことが さまざまな文学の合間に出てくるので どんな物語なのか 気になってまして じじいになって ようやく読んでみようと。 どうも原文は江戸時代に書かれていた 漢文  のようで それでは私の手に負えませんので 現代語訳を探したのですが 円地文子えんちふみこ氏の現代語訳が出版されてます。 円地文子氏の訳なら間違いないと NETで検...

門田隆将 死の淵を見た男

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2018年3月11日 読売テレビで放送された そこまで言って委員会NPは 時々お笑いに脱線するテーマをやらかしてしまう この日は なかなか感動的な内容でした。 ノンフィクションライターが迫った “3.11”の真実と謳った 3.11(2011年)を綴った 作者の特集で 次の方達がゲストで出演されておられました。...

今 一番 怖い話 (カエルの楽園は駄作ですが) 

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本の帯に これは私の最高傑作と書かれてますが 私はこれは百田尚樹氏の駄作と評価します。 百田尚樹氏の永遠の0 や 海賊とよばれた男 は文句なしに素晴らしい小説です。 でもこのカエルの楽園は小説としてはまことにつまらない。 本の帯の裏面に書かれた要約につきて、困ったことにそれを超えていない。 買おうと思った時のこの小説に対する私の悪い推測から一つも外れていなくて そしてそれ以外の小説的なドラマのおも...

村上春樹 ノルウェーの森 破綻の境界

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ここ数年ノーベル賞の発表が近づく度にノーベル文学賞候補とメディアを賑わせる村上春樹 村上春樹の38歳の時の作品ノルウェイの森を読んでみました。1987年発表講談社文庫 上巻 2014年2月3日 第48刷      下巻 2013年6月6日 第42刷村上春樹の作品の中でこの作品は特異だと言われているようで実は村上春樹は、むずかしいなのだそうです。ちょっと変わった若者の日常がこまかで緻密な描写で綴られていくのですがあきるこ...

陳舜臣氏 逝く

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1924年神戸生まれ。大阪外大印度語科卒。(耶律楚材 集英社文庫 1997年5月25日 第1刷 より引用)上記他、阿片戦争・秘本三國志等中国を舞台にした作品が多数あり、私もその殆どの作品で楽しませていただきました。三國志好きの人には逃すことの出来ない作品が一杯!最近は新著を余り見かけることがなく、少し淋しい思いがあったのですが、もう高齢であられたのです。 NHK大河ドラマの花燃ゆは明治維新前の欧米がアジアに迫って...

日本の古典

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これは今日の新聞に掲載された全面広告。明治以降の著名な古典は本読みの私としては、逃してはならないものです。こういった名作全集にあげられる著作物は固定化されてきて、年月のふるいにかけられてきたと思われます。 とは言え、石原洋次郎とかは読む気になりませんが。堀辰雄の風立ちぬなんかもありますねぇ。今、黒船が現れた時代を描いた夜明け前を読みにかかってますが、こうしたいわゆる全集に取り上げられる本は読んでお...

海賊とよばれた男

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海賊とよばれた男 百田尚樹上下2巻講談社文庫やっと文庫本が出版されました。単行本は高いし携行がつらいので、いつも文庫本が出版されるまでじっと我慢です。出光興産を敷石にした史実に基づいた小説。吉村昭も自らの著作物を小説と言っているように、史実に基づいた創作物です。それが柳田邦男と一線を画す点かも知れない。百田尚樹のもう一つの小説永遠の0(ゼロ)などは明らかに史実の部分、小説の部分の違いがわかるのです...

吉村昭 虹の翼

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ライト兄弟が初めて飛行機で空を飛んだ(1903年)10年以上前にゴム動力の模型飛行機で自力滑走後、空中へ舞い上がった飛行器を作った二宮忠八という人の話。航空力学や流体力学もない、そして海外の知識も入ってこない日本で、独自の観察や考察で空を飛ぶ人工工作物を作った人の物語。物語の当時の時代背景、日本と朝鮮や中国との史的な事実の経過が淡々と語られる。こんな殆どノンフィクションな文学が読める。それは日本人であっ...

吉村昭の平家物語

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祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわすおごれる人も久しからずただ春の夜の夢のごとしたけき者もついには滅びぬ偏に風の前の塵に同じ で始まる平家物語を読むことなどないのだと思ってましたが、たまたま本屋でこんな本がおいてまして講談社文庫 『吉村昭の平家物語』 吉村昭著 2011年11月25日第6刷喜久屋書店で買ったのですがどこだったか覚えてません。私がいつも立ち寄る本屋では...

三国志の本

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三国志は私の知ってる限り次のような本が出てます。吉川英治の三国志は言わずと知れた日本での定本で、殆どの三国志の情報はこの本から出てるのだと思います。劉備玄徳の正義と曹操孟徳の悪玉。三国志(1(桃園の巻)) (新潮文庫) [ 吉川英治 ]価格:637円(税込、送料無料) (2017/9/25時点)横山光輝のコミックは上記本を元にしたもののようです。この大作は嵌まりましたねぇ。三国志(全30巻セット) (潮漫画文庫) [ 横山光...

あとがきと云うエッセイ

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殆どの小説の最後には、「あとがき」と云うエッセイが付いてます。私の大好きな本の「剣客商売 : 池波正太郎 /新潮文庫」のあとがきは、常磐新平氏が全部、書かれてまして、ここを読むのも楽しみの一つです。一冊を読んだ後で、氏がどんな感慨を書いてくれるのだろう。それは、小説本編の楽しみに更に追加された、所謂、おまけでない楽しさがあります。氏の、このあとがき群は、「そう!そうなんですよ!」といった、凡禺の共感...