状態変数型発振器 その24 700kHz付近まで発振はするけれど
3ヶのオペアンプの出力に100Ω のおまじないを入れ、周波数設定のコンデンサをロータリースイッチを介さずに基板に直接つけて、 50kHz以上の帯域での発振の様子を探ってみます。コンデンサを公称470pF ,オペアンプはLT1364 の時の最高発振周波数。 プローブが1/10 なので波形のピークは14Vぐらいありますから、出力の限界まで振り切ってます。これ以上低い出力電圧に調整するのはかなり大変で、歪率が低くなる7V 近辺に設定するの...
状態変数型発振器 その23 300kHz付近の発振状況は
オシロが手に入ったので50kHz~500kHz レンジの波形がどうなっているのか確認です。オペアンプはOPA2604 です。 周波数1.004kHz 約8Vrms です。 プローブは1/10 です。周波数表示もいい感じですねぇ。電圧値も、んな感じです。どちらも、ほとんど合ってますので、このオシロの表示はうれしい!もちろん波形は綺麗なサインカーブです。(逆に綺麗なサインカーブを表示すると、こうなるのだ)ところで、オシロの管面写真ですがこれが...
状態変数型発振器 その22 LT1364
結論上手く動いてくれません。周波数カウンタがとんでもない周波数を示し、LT1364 に触れるとやけどするぐらい熱々です。と言うよりぐっと押しつけた人差し指が少し光ってます。これは軽いやけどで。異常発振しているようです、この熱さはヤバイ。とにかくすごい匂い、ベークが焼けた時の匂いがしてるので壊れたかも。ネットで LT1364 発振とか位相補正とかで検索するとかなりの数でHIT します。で、LT1364 のDataSheet の下記表...
状態変数型発振器 その21 100kHz以上を越える発振は
あっ!ヤングなでしこ 3位! 田中陽子 万歳! で、 50kHz以上のアプローチですが、 OPAMP をGB=55MHz のLME49720 にして ちょこちょこやってみました。 ただ、このOPAMP はバイポーラ入力です。 時定数回路のコンデンサや抵抗を取替えて色々やってみましたが 100kHz ぐらいまではそれなりに動いていますが、 やっぱ、300kHz 近辺からがおかしいです。 発振電圧調整用のVR1,2 をどの位置にしても発振してます。...
状態変数型発振器 その20 素人の自作の限界かも
さて、50k~500kHz レンジですが、MF という中波の高周波帯域に片足を突っ込んでましてやっぱオーディオ的な製作の手法では無理みたいですねぇ。時定数のコンデンサを120pF にしてそこそこ容量を合わせて調整してみましたが、310kHz ぐらいより上の周波数になりません。安直な対策では駄目ですねぇ。周波数切替のロータリスイッチの6回路目はコンデンサを付けて無くて、今は空き家なのですが、この6回路目に切り替えても同じような...
状態変数型発振器 その19 周波数による出力偏差の補正が旨くいかない
出力電圧が高域に従って上昇している5k~50kHz のレンジですが、上図の赤色の部分。時定数の容量を詰めていってCt21 として0.1μF を挿入しました。それなりの効果はあるのですが、でも思わしくありません。結局、VRt21 の半固定抵抗を挿入して調整を行なわないと、どうも旨くいきません。VRt21 の良さげな位置での抵抗値は6.3Ω ですから、この位置での抵抗挿入はものすごくシビアに効いています。 この時の出力電圧のプロットです...
状態変数型発振器 その18 周波数による出力電圧偏差の補正の実装
各レンジ毎にVrt3:5kΩ(B) の半固定抵抗を用意しました。ここのロータリースイッチはもともと4回路6接点を使ってまして、この辺の微調整が必要になるだろうという予測からです。 半固定抵抗の基板をなんとか付けることが出来ました。この際、周波数カウンタのメイン基板を、サブシャーシを立ててそちらに移動してます。各レンジ毎に調整をした結果、5~5k の3 レンジでなかなかのものになりました。 1kHz 近辺にセットし...
状態変数型発振器 その17の2 周波数による出力電圧偏差の補正をしてみる その2
さて5~50Hz レンジなんですが、時定数のコンデンサの容量を実装状態で測って見ました。測定器はサンワのデジタルテスタ PM3 です。1.503 μ F と1.492 μ F で、差は1%もありませんが、その差の0.011μ F は補正できる値です。たまたま手持ちに10.2 n F の積層セラミックがあったので容量の低い方にパラに入れてみました。 赤色が補正前、黒色が補正後です。但し、右から2番目の黒丸は次レンジのプロットです。半固定抵抗も微調して...
状態変数型発振器 その17 周波数による出力電圧偏差の補正をしてみる
状態変数型の発振器といえども、可変抵抗のギャングエラーから逃れられない様です。 実験中の時定数回路でVrt4 の所を半固定抵抗とし周波数が低いところで発振電圧が1kHzと同じになるよう調整した他、可変抵抗の抵抗値が高い方にRt3’ 入れて、上下段の抵抗値が最大の時に同じになるようにします。 同じ補正で50Hz ~5kHz の2レンジの発振電圧をプロットしました。青と赤のプロットが補正無しで、黒のプロットが補正有りです...
状態変数型発振器 その16 可変抵抗(ボリューム)のギャングエラーの影響
上記の回路で5kBの可変抵抗と10kBの可変抵抗を使用した時のデータですが、使用可変抵抗は、5kBは以前のように廉価品で、10kBはアルプスのRK27を使用しました。出力電圧が周波数でどう変化するかですが、 一番上が10kBの可変抵抗で1kHzの時7Vに調整しています。グラフ上は8Vのラインに書いてますが、この横軸は7Vです。5kBのデーターとかぶらないよう1V上の軸にプロットしてます。二番目のラインは5kBの廉価版可変抵抗で1kHz...
状態変数型発振器 その15 周波数変更用の可変抵抗をどうするか
この回路図は [ 定本 発振回路の設計と応用 稲葉 保 著 ] CQ出版社 に載っている状態変数型発振器の周波数可変の1方法です。 この方法の利点は可変抵抗(ボリューム)の値を選ばないと言うことだそうです。 で、色々やってみました。 コンデンサの値はウィーンブリッジからの流れで、 上記のCt1~Ct5 の値で進めてます。 この回路では発振周波数の最高周波数はRt1 とRt2 で決まると言うことだそうで、 私の周波数分...
状態変数型発振器 その14 今後の為主電源の容量を増やす
電源トランスを0.1Aから0.5Aに乗せ替えました。周波数カウンタを変更するための準備です。ただ、電源部の三端子レギュレータに放熱器を付ける予定はなかったので、放熱器を付けにくい形になってます。平板タイプしかつきません。...